外国籍向け就職・進学支援セミナーが開催されました
2026年1月24日(土)14:00~17:00、三郷市立希望の郷交流センターにて、「外国籍向け就職・進学支援セミナー」を開催しました。当日は、当基金の理事・監事、奨学生の皆さまをはじめ、ウイグル人、ウズベク人、バングラデシュ人の留学生、会員・賛助会員の皆さま、そして3名の講師の先生方を含む、約30名の方々にご参加いただきました。


はじめに、当基金理事長より開会の挨拶があり、来場者の皆さまへの感謝の言葉とともに、本セミナーが「彩の国さいたま国際協力基金」の賛助により開催されたことが紹介されました。あらためて、同基金のご支援に心より感謝申し上げます。


日本での進学ルートと他対策について
最初の講演では、比企アカデミー日本語学校 教育事業部部長の高昌ハミット先生より、日本における進学ルートの全体像についてご説明いただきました。

学部(日本語課程)では全体の8~9割以上、学部(英語学位課程)では1~2割以下、大学院(修士・博士)への進学状況などを踏まえ、入試で重視される主な要素として、書類(出願書類)、試験スコア(EJU、JLPT、TOEFL等)、面接・口頭試問、そしてスケジュール管理の重要性について詳しく解説がありました。
また、EJU(日本留学試験)、JLPT(日本語能力試験)、TOEFL iBT(英語能力試験)の概要や試験形式、スコアの目安、準備・対策方法について紹介があり、あわせて、よくある失敗例とその回避策についても具体的に説明が行われました。
日本における就職活動の進め方について
続いて、行政書士の今村昭彦先生より、「日本における就職活動の進め方と実践的ポイント」をテーマにご講演いただきました。講演は以下の5つのステップで構成されました。

- 日本の就職活動の考え方
- 履歴書・職務経歴書の書き方
- 面接対策
- 日本のビジネスマナーの基礎
- まとめ
日本の就職活動においては、丁寧な書類作成、落ち着いた面接態度、基本的なビジネスマナーが非常に重要であることが強調されました。履歴書・職務経歴書については、
- 情報が正確であること
- 誤字脱字がないこと
- 写真が適切であること
といった基本事項を守ることの重要性が説明されました。

職務経歴書については、「どのような仕事ができるか」を伝える書類であるとし、
- 担当した業務内容
- 工夫した点
- 得られた成果
を具体的に記載することが大切であると解説されました。また、日本の書類作成においては、自己主張をしすぎず、事実を丁寧かつ分かりやすく伝える姿勢が求められる点も紹介されました。
面接対策では、
- 相手の話をきちんと聞けるか
- 落ち着いて会話ができるか
- 仕事に対して真面目に取り組む姿勢があるか
- 日本語能力
といった点が評価されることが説明されました。良い答え方のポイントとして「結論 → 理由 → 具体例」の構成が紹介され、当日は模擬面接も行われ、参加者にとって実践的な学びの機会となりました。
日本のビジネスマナーについては、挨拶と第一印象、時間や約束を守ることの重要性について解説がありました。
挨拶・第一印象
- 自分から挨拶をする
- 相手の口元を見る
- はっきりとした声で話す
時間と約束
- 時間を守る
- 約束を守る
- 必要な連絡を怠らない
最後に、「相手の立場で考えること」を大切にし、
- 書類は読む人のために書く
- 面接は一方的な自己PRではなく会話である
- マナーは相手を安心させるためのもの
である、というまとめが行われました。
在留資格・ビザ制度について
続いて、国際行政書士 片平法務経営事務所 代表行政書士の片平勇介先生より、日本政府の外国籍人材受入方針、在留資格(ビザ)制度について、非常に詳細な解説が行われました。

日本政府は、専門的・技術的分野で活躍できる外国籍人材を積極的に受け入れる一方、いわゆる単純労働分野については慎重な姿勢をとってきたこと、その中で「特定技能」制度が創設され、外国人材受入れの枠組みが大きく変化している現状が説明されました。

また、「技術・人文知識・国際業務」「高度専門職」「特定技能」「特定活動(告示46号)」「定住者」など、主要な在留資格の種類や要件、申請・更新時の注意点、資格外活動許可、届出義務、不法就労助長罪などについて、具体例を交えながら分かりやすく解説されました。
質疑応答・交流
最後に、質疑応答および参加者同士の交流の時間が設けられ、留学生の進学、就職、在留資格(ビザ)に関するさまざまな質問に対し、3名の講師の先生方から丁寧な回答がありました。

セミナーの締めくくりとして、賛助会員のお一人より閉会の挨拶がありました。講師の先生方に対する感謝の気持ちが述べられるとともに、参加した留学生の皆さまへ、日本での進学や就職活動が順調に進むことを願う激励の言葉が贈られました。また、今後、困難や不安に直面した際には、いつでも気軽に相談してほしいとの温かいメッセージが伝えられました。
本セミナーは、外国籍の方々が日本で将来を描くための知識と理解を深める、大変意義深い機会となりました。ご参加いただいた皆さま、そして開催にご協力いただいたすべての関係者の皆さまに、心より感謝申し上げます。



